
アーカイヴプロジェクト「SOUND FUJI」から初のアナログ盤
キングレコードが手掛けるアーカイヴプロジェクト「SOUND FUJI」が、初めてアナログ盤をリリースすることになりました。時代を超えても色褪せない良質な音楽に光を当ててきた同プロジェクトが今回注目したのは、シティポップ、和ジャズ、フュージョン/クロスオーヴァーなど、世界で再評価が進む日本のレアグルーヴです。SOUND FUJIが独自の視点でキュレーションした5タイトルが世界同時発売されます。予約は2026年11月2日(月)から始まっています。
音源は、オリジナル・マスターテープを96KHz/24bitでデジタル変換したハイスペックなデータをもとに、新たにカッティングしています。ジャケット、帯、ライナーノーツなども、オリジナル盤の仕様とデザインを踏襲しています。
今回のリリースでは、数々の名作の再発で知られる米シアトルの音楽レーベル、Light in the Attic Recordsがパートナーとして参加します。日本の豊かな音楽遺産を、ヴァイナルというフォーマットで世界の音楽ファンに届ける取り組みです。発売日は2027年4月16日(金)で、5タイトルが同時に発売されます。SOUND FUJIとLight in the Attic Recordsのオンラインストアのほか、主要レコード店などで購入できます。

ラインナップ5タイトル
- 藤丸バンド『BGM(PURE VINYL)』:定価5,720円(税抜価格:5,200円)、品番NAS-2181
- 鈴木勲『スリー・クッション』:定価5,500円(税抜価格:5,000円)、品番NAS-2182
- 村岡建とヒズ・ニュー・グループ『ソフト・ランディング(CLEAR DEEP BLUE VINYL)』:定価5,720円(税抜価格:5,200円)、品番NAS-2183
- 石川晶とカウント・バッファロー『オキナワ(CLEAR VINYL)』:定価5,720円(税抜価格:5,200円)、品番NAS-2184
- EBONEE-WEBB『ディスコ花笠音頭 相馬盆唄』:定価5,500円(税抜価格:5,000円)、品番NAS-2185
初のカラーヴァイナル化となる3作
『BGM』は、『木綿のハンカチーフ』や『天城越え』など数々の名曲でギターを担当してきたギタリスト・芳野藤丸がリーダーを務める藤丸バンドが、1977年に残した唯一のアルバムです(オリジナルリリースは1977年6月21日)。知る人ぞ知るレアグルーヴの傑作として長く支持されてきた一枚で、近年は海外を中心に再評価が進み、ストリーミング再生は900万回を突破しました。今回は無着色ヴァージン・ヴィニールを使ったピュアカラーヴァイナル仕様で、初めてカラーヴァイナル化されます。推薦文を寄せたDJ/音楽プロデューサーの須永辰緒は、松田優作主演のドラマ「探偵物語」のエンディングテーマとして知られる『Lonely Man』の源流がこのアルバムにあると綴っています。
『ソフト・ランディング』は、1960年代末から70年代初頭のニュー・ジャズを牽引したサックス奏者・村岡建が1978年に発表したセカンド・アルバムです(オリジナルリリースは1978年7月21日)。クロスオーヴァー/フュージョンを取り入れた色彩豊かなサウンドに、先鋭的なグルーヴとエッジの効いたアンサンブルが際立ちます。数原晋(トランペット)、笹路正徳(キーボード)といった名手が参加しています。音楽評論家の柳樂光隆は推薦文で、ヨーロッパのレストランやバーで和ジャズのレコードを見かけた体験に触れ、本作をそうした文脈の「ど真ん中のレコード」と表現しています。
『オキナワ』は、ジャズとロックを両輪に独自の音楽性を追求してきた名ドラマー、石川晶とカウント・バッファローによる1976年作です(オリジナルリリースは1976年11月21日)。沖縄をモチーフに、ファンク、アフロ、ディスコなど多彩な要素を取り入れています。スタンダードや洋楽カヴァー、沖縄民謡を取り上げ、すぎやまこういちによるアレンジも交えた演奏を収録しています。伊集加代子とタイム・ファイブによるコーラスも収められた、知られざる異色の企画盤です。推薦文を寄せた民謡クルセイダーズの田中克海は、結成当時から愛聴してきた「バイブル的な一枚」と紹介しています。
初ヴァイナルリイシューとなる2作
『スリー・クッション』は、日本を代表するジャズ・ベーシストの鈴木勲と、テナーサックス奏者の宮沢昭による1981年の共演盤です(オリジナルリリースは1981年11月21日、録音は1981年5月6日にキング第2スタジオで行われました)。日野元彦(ドラム)、宮の上貴昭(ギター)ら実力派ミュージシャンが参加し、濃密なアドリブの応酬を繰り広げます。和ジャズの隠れた名盤として長くジャズファンを魅了してきた作品で、待望の初ヴァイナルリイシューが実現しました。UNIVERSOUNDSの尾川雄介は推薦文で、鈴木勲が自身のルーツであり真骨頂でもあるハードバップに挑んだ作品だと紹介しています。
『ディスコ花笠音頭 相馬盆唄』は、メンフィス出身のファンク/ソウルグループ、EBONEE-WEBBが1979年に発表したセカンド・アルバムです(オリジナルリリースは1979年6月21日)。ソーラン節、花笠音頭、炭坑節など日本各地の民謡を、ブラジル音楽をはじめ多彩な音楽性を追求した作編曲家・上田力のアレンジで、大胆にディスコサウンドへ仕立て上げています。強靭なグルーヴと独特の日本語歌唱が交錯する異例の怪作が、初めてヴァイナルでリイシューされます。DJの珍盤亭娯楽師匠は推薦文で、「炭坑節」がスティービー・ワンダーのヒット曲『可愛いアイシャ』(Isn’t She Lovely?)のリズムとコード進行を大胆にオマージュしている点に注目しており、これは上田力本人も認めているとしています。
SOUND FUJIは、ポピュラーな作品やアーティストの探求、眠っている魅力的な作品や音源の発掘などを目的としたプロジェクトです。コラム、インタビュー、プレイリストなどを通じて、世代や国境を越えた幅広いリスナーへ豊かな音楽体験を提供していくとしています。
出典:キングレコード株式会社




