音楽家・坂本龍一が遺した音楽と思想を次の世代へつなぐプロジェクト「Ryuichi Sakamoto | Dialogue」が、2026年12月24日(木)に東京都港区の「MoN Takanawa: The Museum of Narratives(モン タカナワ: ザ ミュージアム オブ ナラティブズ)」で始まります。運営は、“100年先へ文化をつなぐ”をミッションに掲げる一般財団法人JR東日本文化創造財団です。
プロジェクトは、角野隼斗と真鍋大度による〈WORK 01〉『D』と、古舘 健と濵 哲史による〈WORK 02〉『Opus — dialogue』の2つの演目で構成されます。会期を前半期の〈WORK 01〉と後半期の〈WORK 02〉に分け、それぞれ異なるアプローチで坂本龍一の音楽に出会うライブ体験を届けます。

〈WORK 01〉『D』 角野隼斗と真鍋大度が坂本龍一の記録と対話
〈WORK 01〉は、坂本龍一が遺したMIDIをはじめとする演奏データや映像などの記録に、角野隼斗と真鍋大度の“今”の表現を交差させるオーディオビジュアル・パフォーマンスです。坂本の音楽から多大なインスピレーションを受けてきたピアニストの角野と、生前の坂本と数々の協働を重ねてきた真鍋がタッグを組みます。角野はYouTubeでは「かてぃん(Cateen)」として活動し、登録者は158万人を超えています。
ステージの軸となるのは、角野による坂本作品の演奏です。坂本の演奏データを用いた自動演奏ピアノとの共演やフレーズの受け渡しを通して、記録された演奏と生演奏による音楽的な対話を紡ぎます。さらに、坂本が取り組んだサウンドスケープや電子音楽にも向き合い、ピアノの枠を超えた音の表現に挑みます。
音と映像を手がける真鍋は、坂本の過去のデータに加え、2020年に自らライブで取得したデータをもとに構築。スペーシャルオーディオによる立体的な音響と映像演出によって、坂本と角野の演奏を空間の中で交わらせ、時空を超えた音楽体験を生み出します。公演は2026年12月24日(木)~26日(土)の全3公演です。

〈WORK 02〉『Opus — dialogue』 最期のピアノ・ソロが“生演奏”として鳴り響く
後半期の〈WORK 02〉は、坂本龍一の生前最後のピアノ・ソロ演奏を記録した長編コンサート映画『Opus』を、残された演奏データをもとに舞台化する世界初の作品です。生で聴くことは叶わないと思われていた演奏が、コンサートとして実現します。手がけるのは、ダムタイプ(Dumb Type)のメンバーとしても幅広く活動する古舘 健と、長年にわたり主にインスタレーション作品などで坂本と協働してきた濵 哲史。二人は「LIFE – fluid, invisible, inaudible…」以降のインスタレーションや、展覧会「seeing sound, hearing time」、舞台作品『TIME』などで中核となるエンジニアリング/テクニカルワークを担ってきました。
坂本が遺した演奏データ(MIDI)には、一音ごとの強弱や間合い、ペダルの操作がすべて克明に記録されています。そのデータによってピアノの鍵盤やペダルが動き、物理的にハンマーが弦を打つことで、会場に生の音が生まれる仕組みです。幅21m×高さ9mの巨大LEDスクリーンによる広大な映像演出の中で、目の前で鍵盤が沈み、ハンマーが弦を叩くピアノの姿を体感できます。
公演は「program A」「program B」の2つのプログラムで構成され、『Opus』収録曲の「Merry Christmas Mr. Lawrence」「Aqua」「The Last Emperor」などが演奏される予定です。日程は2027年1月8日(金)~17日(日)の全18公演で、1月12日(火)は休演日となります。
『Opus』とは
『Opus』は、坂本龍一がこの世を去る半年前の2022年9月に、8日間をかけて収録した最後のピアノ・ソロコンサートです。2年以上に及ぶ闘病生活のなか、坂本は自ら「日本でいちばん音のいいスタジオ」と評した東京のNHK509スタジオで、長年愛用したヤマハのグランドピアノに向かいました。代表曲「Merry Christmas Mr. Lawrence」、最後のオリジナルアルバム『12』からの楽曲、YMO時代の「Tong Poo」など、自ら選んだ全20曲でその音楽の軌跡をたどる内容で、全編モノクロームの映像で収められています。コンサート映画として公開され、演奏を収めたCDも発売されています。

公演概要とチケット情報
- 会場:MoN Takanawa: The Museum of Narratives Box1000
- 〈WORK 01〉D | Hayato Sumino + Daito Manabe:2026年12月24日(木)~26日(土)[全3公演]
- 〈WORK 02〉Opus — dialogue | Ken Furudate + Satoshi Hama:2027年1月8日(金)~17日(日)[全18公演]
- 休演日:1月12日(火)
- 主催:MoN Takanawa: The Museum of Narratives/企画協力・監修:KAB Inc./協賛:ヤマハ株式会社/イマーシブオーディオ技術協力:ヤマハサウンドシステム株式会社/後援:J-WAVE 81.3FM
チケットは、角野隼斗ファンクラブ先行からスタートします。販売スケジュールは以下の通りです。
- 角野隼斗ファンクラブ先行(抽選):10月31日(土)12:00~11月3日(火・祝)23:59
- イープラス先行(抽選):11月5日(木)12:00~11月8日(日)23:59
- 一般販売(先着):11月21日(土)12:00〜
料金はすべて税込で、演目ごとに設定されています。
- 〈WORK 01〉:一般15,400円/ペアチケット29,800円/U25 8,800円
- 〈WORK 02〉:一般4,800円/ペアチケット8,800円/U25 3,300円




