HEADLINER NEWS NEW

韓国シンセポップ・バンドADOY、結成9年の軌跡を辿り原点に立ち返る3rdアルバム『KOMOREBI』をリリース

韓国シンセポップ・バンドADOY、結成9年の軌跡を辿り原点に立ち返る3rdアルバム『KOMOREBI』をリリース

写真ページを見る

韓国・ソウル発の4人組シンセポップ・バンド、ADOY(アドイ)が、3rdフルアルバム『KOMOREBI』をリリースした。キャリアの新たな章の始まりを告げる一枚で、レーベルはAngel House。現在、配信中だ。

韓国シンセポップ・バンドADOY、結成9年の軌跡を辿り原点に立ち返る3rdアルバム『KOMOREBI』をリリース

「金継ぎ」のように再生と再構築を経た意欲作

ADOYは結成から9年間、ドリーミーな音像とノスタルジーで、若さやロマンスの美しさを描いてきた。今作は、これまでの歩みの中で得た大切な記憶や直面した葛藤を受け止めながら、自分たちを定義づけてきた音楽的アイデンティティを再発見した意欲作となっている。

割れた陶器を漆と金で美しく修復する日本の伝統技法「金継ぎ」のように、再生と再構築のプロセスをくぐり抜けたことで、バンドのシグネチャーサウンドはさらに深みと成熟を増した。音楽評論家のキム・ユナによるライナーノーツでは、「金継ぎ」はアルバムのタイトルになる可能性もあった言葉だと紹介されている。

Alex Aldi、キム・スヨンら多彩なコラボレーション

全11曲を収録した本作は、先行リリース曲「Gooood」と「KONA」で幕を開ける。心地よくメロウなリズムと豊かなメロディ、情緒あふれるサックスのアレンジが聴き手を包み込む構成だ。従来のシンセポップを軸に据えつつ、緻密な音響構築とジャンルを横断するコラボレーションによって、音楽的な領域を押し広げている。

「Omega」には、Passion Pit(パッション・ピット)やHoly Ghost!(ホーリー・ゴースト!)の楽曲を手掛けたプロデューサー/ミキシングエンジニアのAlex Aldi(アレックス・アルディ)が参加し、緻密で洗練されたサウンドスケープを作り上げた。さらに、韓国のシンガーソングライター、キム・スヨン(Kim Suyoung)を迎えた「No Repeat」や、バンドのベーシストであるチョン・ダヨン(Jung Dayoung)のドリーミーで透明感のあるボーカルをフィーチャーした「ROMI」も収められている。

北野武監督作品と同名のリードトラック「Kids Return」

リードトラック「Kids Return」は、北野武監督の映画と同じタイトルを持つ楽曲で、本作の核となるメッセージを表現している。込められているのは「過去を受け入れ、新たな意志を持って前へ進む」という思いと、バンドの旅路はまだ終わらないという前向きなメッセージだ。ライナーノーツによると、このタイトルは映画を直接思い浮かべて名付けたというより、さまざまな連想を重ねた末にたどり着いたものだという。

タイトル『KOMOREBI』に託した思い

アルバムタイトルの『KOMOREBI』は、木々の葉の間から差し込む陽光を表す日本語「木漏れ日」から取られており、作品全体に流れる温かさ、ノスタルジー、静かな希望を象徴している。音楽的アイデンティティを無理に作り直すのではなく、「自分たちが何者であり、自らの音楽が何を意味するのか」という深い理解のもとで制作された本作は、一つの区切りではなく、ADOYにとって“新たな章の始まり”を告げる作品となっている。

収録曲は以下のとおり。

  • 1. Gooood
  • 2. KONA
  • 3. Kids Return
  • 4. Time’s a Thief
  • 5. Omega
  • 6. ROMI
  • 7. ASK
  • 8. Zebra
  • 9. No Repeat (feat. Kim Suyoung)
  • 10. Gush
  • 11. Romantic

ADOYとは?「Commercial Indie」を掲げるソウル発の4人組

ADOYは2017年に韓国・ソウルで結成された。メンバーはオ・ジュファン / Oh Juhwan(Vo/Gt)、ZEE(Syn)、チョン・ダヨン / Jung Dayoung(Ba)、パク・グンチャン / Park Geunchang(Dr)の4人。インディーならではの独創性と、大衆を惹きつけるポップなソングライティング、ノスタルジックなメロディ、洗練されたシンセサウンドを融合させたスタイルを、自ら「Commercial Indie(コマーシャル・インディー)」と定義している。

2017年のデビューEP『CATNIP』は韓国インディーチャートで幾度も1位を獲得し、楽曲「Grace」は2018年韓国大衆音楽賞(KMA)最優秀モダンロック楽曲賞にノミネート。続くEP『LOVE』は韓国Apple Musicのエレクトロニックチャートで1位を記録した。2019年にはソウルのYES24 Live Hall(キャパシティ2,000人)での単独公演をソールドアウトさせ、第28回ソウル歌謡大賞で審査員特別賞を受賞。韓国大衆音楽賞には累計3度ノミネートされている。

活動の場は海外にも広がっており、香港、マニラ、バンコク、シンガポール、台北といったアジア各国をはじめ、米「SXSW」、オーストラリア「SXSW Sydney」、独「Reeperbahn Festival」、タイ「Mahorasop Festival」など、世界各地の大型フェスに出演してきた。Levi’s、Fender、Jameson、Samsung Galaxyといった世界的ブランドとのコラボレーションも展開しているほか、2023年には台湾の落日飛車(Sunset Rollercoaster)やタイのPhum Viphuritら海外アーティストが参加したリメイクEP『us』を発表。結成9年を迎えた今も、独自のサウンドを進化させながら国境を越えて支持を広げ続けている。

出典:The Orchard Japan

次の記事 『テラビット』×「BIGディッパー」コラボが10月29日スタート!BIGくん・ディッパーちゃんが登場するチャットワールドやゲーム制作コンテストを開催